アスレチックの家

住宅密集地の道路から路地状部分のある旗竿型で、面積は56坪と比較的ゆとりのある敷地でした。

お客様からのお便り

VOICES

Kさん

青井さんとの出会いは17年ほど前になります。

たしか最初に、どんな家にしたいですか?
と聞かれ、私が、つらつらと自分の思いを述べてたら、
青井さん、ずっと笑顔で聞いてくれたんですよ。

予算がとても少なかったので、
それまで訪ねた住宅展示場の方はたいてい、
「何をいってるの?君にはそんな家たてられないよ。」
みたいな顔をされました。

だから、青井さんに会って、
本当に建てられるかもって希望が持てたんです。

青井さんに、設計をお願いして、
本当に! 本当に!! 大正解です♪
出会いに感謝です(^_^)

じっくり話ながら、一つずつステップアップして、
限られた予算の中で遊ぶところは遊んで、
ちゃんと、話を聞いてくれて、それをとりこんでくれて、
いえつくりがどんどん楽しくなりました~☆

完成した我が家は、日の光が差し込む吹き抜けのリビングを中心に、
間仕切りの少ないシンプルな空間になりました。当時の私には心なしか、よそよそしく、あまりに広すぎました。
しかし、完成から16年経ち、家族は増えました。広く感じたフリースペースは子供たちのエリアへ様変わり、
無垢のフローリングは飴色に変化し、
子供たちが行き来するブリッジは恰好の遊び場となり、
家族の息づかい、生活が見える家へと成長しました。人と人の関係が希薄になりがちな現代社会ですが、
開放的で家族の顔が見える環境が、
自然と会話したり、喧嘩したり、
じゃれあったり・・・

そんな家族の関係をつくり、
コミュニケーションや対人関係の基盤を作るのかなと、近頃感じます。



何よりうれしいのは、子供たちがこの家を好きでいてくれて、
大きくなったらこの家みたいなおうちに住みたいと言ってくれる事です。
自分だけの満足から、家族の満足へ、17年前には考えてもいなかった事です。今、やりたいことは庭のデッキ修繕と内壁の漆喰塗りです。
当時、ジョリパットで塗った内壁がずいぶん汚れてしまったので、
少しずつ塗り始めています。気が向いたときの作業なので、
すべて塗り終えるまでおそらく何年もかかることでしょう。
それもまた、楽しみの一つかなと、家族の成長とともに、
家の成長も楽しみにゆっくりやっていきたいなと思います。

お便りありがとうございました。

いつもバイタリティーのあるKさん、家づくりの時はまだ長女が生まれたばかりで、籠に寝かせた赤ちゃんを床に置いて、リビングの壁を塗りましたね。その時の情景がいまだに思い出されます。

ローコストでの家づくりは、お金をかけるところとかけないところの判断が大切です。あとからでも出来るところはお金が出来たらやればいいということですね。空間の大きさや形はあとから変えるのが大変なので、広さとボリュームは最初から思い切り確保しました。

子どもたちの言葉は何より嬉しいです。家は何も語りませんが、そこに住む人には確かな影響を与えるものなのでしょうね。この家から羽ばたいて行って、どんな人になっていくのか、私も楽しみです。

青井俊季