「建築家さんと家を建てたい」そのきっかけ
建築家さんと家を建てたい、そう思い始めたきっかけは小学生の頃に見たテレビの建物探訪番組だったかもしれません。
その後にはじまったリフォーム番組やその他マイホーム建築番組では住み手の夢や希望がたくさん詰まった家が数多く紹介され、それを実現させていく建築家さんも何やら楽しそうでいつも心を動かされていました。
そして番組最後に公開される費用を見て、もしかして実現できるかも?という淡い期待を抱くようになっていました。
パートナーとなってくれる建築家さんを探す
いざマイホームを考えることになり主人と一緒に我が家を建ててくれる建築家さんを探しはじめました。まだ新婚、主人32歳、私27歳のときでした。
主にホームページでこれまでの作品、コンセプトなどを見ながら、私たちの一番の希望である「ずっと一生住みやすい家」を提案していただけそうな建築家さんを探し、まず会いに行ったのが青井さんでした。
青井さんに依頼を決める
ヒアリングシートをもとに設計をしていただき、主人も私も納得。青井さんにお願いすることに決めました。なので私たちが実際に足を運んだ建築家さんは青井さんだけです。珍しいパターンかもしれませんね。
設計・施工
打ち合わせは毎回楽しく1つのものを完成させていくおもしろさを実感しました。一番感動した瞬間はやはり模型が完成したときですかね。嬉しい!愛おしい!そんな気持ちだったと思います。設計期間は半年程度だったかと思いますが、とにかく1つ1つ丁寧に水栓金具から家具に至るまで相談しながら決めていくのがとても幸せで貴重な時間でした。
施工に入ってからは工務店との間に入って細かい調整をしていただきスムーズな流れを作っていただきました。主人は会社帰りに現場に足を運び進捗を確認するのが日課になっていたように思い出します。
新居完成
いざ完成して家の中に入ってみると想像していた以上に開放的で、それでいて落ち着ける空間がそこにありました。
主人がこだわっていたお風呂から見える坪庭、青井さんもこだわってくれて本当にありそうなアジアンリゾートな雰囲気がなんとも言えず、私も思わずニンマリしてしまったのを覚えています。実はお手入れもとても楽で、今でも雰囲気はそのまま維持できています。
外観にこだわりはありませんでしたが、洗濯物が外から見えないように配慮していただいていたり、キャンティレバーの構造だったり、青井さんのおかげでご近所さんからは「あのおしゃれな家」と言っていただけることが多いです。
現在の暮らし
家を建てた当時は家族は主人と私の2人でしたが、今では2人の子供に恵まれ家族4人賑やかに暮らしています。
子供たちは娘が7歳、息子が4歳。新築当時と比べてすっきり片付いていることも少ないですし、無垢の床材の傷、珪藻土の白壁の汚れ、階段の手すりの塗装の剥げ、造り付けキッチンの落書き等々、いろいろ変化があります。
でもそれが私たち家族の歩みですし、嫌に感じることはないんです。今もとても居心地のいい空間です。なかなか時間が取れず手が付けられませんが、これからどうメンテナンスしていこうかということを考えるのも楽しみです。
最後にお金のこと
建築家さんと家を建てると決めたとき、一番大変だったのはお金のことだったかもしれません。
私が幼いころにお金持ちしかできないんだろうなと思っていたのはある意味正解で、土地を購入する段階から融資してくれる銀行を探すのに苦労しました。今では金利も下がっていますが当時は金利も上がっていくのではとの予想から長期固定が主流でした。その後リーマンショックなどで状況が変わったのを踏まえ、借換えをしたり金利切替をしたりしながら住宅ローンとはお付き合いしています。
一生モノだからこそ
建築家さんと家を建てるということは建売住宅や大手注文住宅よりも少しお金はかかるでしょう。でも自分たちの住む家を信頼できる最高のパートナーとつくることができるという贅沢はよいものですよ。新しいとか古いとかそういう尺度では測れない住み心地のよさや愛着が出てくる一生モノの我が家と歩む人生。丁寧な家づくりはその後の人生を豊かにしてくれます。
青井さんがそのよきパートナーとなってくれることは間違いありません。
みなさんも素敵な家づくりを。