事務所の屋根にソーラーパネルを設置して、
太陽光発電を始めました。

ソーラーパネルの種類はいろいろありますが、
採用したのはCIS太陽電池という、三種類の金属を主成分に使用したタイプです。
実発電量が多く、製造過程でのエネルギーが少ない上、
環境負荷が大きいカドミウムが排除されていて、鉛レスはんだを使用しています。
パネルの厚さもシリコンタイプに比べて薄く、
外観はマットブラックの、目立ちにくいデザインになっているのが魅力です。

 

約5m×9m=45㎡の屋根に、
1枚あたりの出力が175wのパネルを26枚設置しています。
4.55kwのシステムです。

屋根材はガルバリウム鋼板の一文字葺きで、
まずはその面に金属製のレールを取り付けます。
屋根のタルキの位置を正確にマークして、その中心に穴をあけてボルトでしっかり固定します。
屋根材と金属レールの間には、耐久性の高いゴムアスファルト系のパッキン材を挟み、
雨漏りがしないように丁寧に取り付けていきます。

次に金属レールに直角にパネルのフレーム材を取り付けます。
この際にパネル一枚一枚に対して、電源コードを設置します。

 

パネルを一枚ずつ運び上げ、電源をパネルの裏のプラグに差し込み、
フレームにセットし、ボルトでしっかり固定していきます。
パネル1枚の重量は約19㎏あります。

年間予測発電量 4,609kwh×売電単価28円 で、
年間予測売電額は129,000円程度になります。

設置費用は約100万円ですので、
8年目で初期投資が回収できる計算です。

蓄電池を追加設置すれば、
オフグリッドソーラーシステム(送電線と繋がっていない太陽光発電システム)
を実現することも可能ですが、蓄電池の価格はまだ高額のため、
パネルを含めたシステム全体の設備費用が10年以内に回収ができません。
家庭用の10㎾以下の契約の場合、11年目以降の売電価格が大きく下がる可能性もあるため、
当初の設備費用が回収できてから、蓄電池の設置を考えることにしました。
おそらくその頃には蓄電池の価格も現在より大幅に安くなっているでしょうし、
普及が進んだ電気自動車を蓄電池に併用することも一般的になっているかもしれません。

使用電力や発電量などは、HEMSというシステムにより、モニターに表示できます。
京都府にはこのHEMSシステムの設置に補助金を出す制度があります。
電力の使用状況や発電量を「見える化」することで、
節電への意識や再生可能エネルギーへの関心が、今までにも増して高くなりました。