「蔵戸」は、古民家の土蔵の入口に使われた引戸で、
防火や防犯のための分厚い扉の内側に設置されています。
半分から上部が細かい格子状になっていて、通風の機能があり、
下部は鏡板がはめ込まれているものが一般的です。
今では、古建具を扱うお店で、化粧し直されて売られています。
「北ノ庄の古民家の玄関戸には、重厚感のある蔵戸が似合う。」
建築主の綿引さんとイメージが一致したので、
いくつか有力な情報を得て、一緒に若狭小浜へ!
地元で神社やお寺の工事も請け負う、知り合いのM工務店の倉庫。
古民家解体時に不要になった古い建具が、無数に保管されています。
新しい建具にはない味わい、今では簡単にはつくれない職人の技が折り込まれた、
価値のある古建具が、再利用できるように出番を待っています。
そのいちばん奥に、なかなか立派な蔵戸がありました。
とても重厚な感じ!
重い、、、。状態も良く、立派です。
しかし、残念ながらサイズがだいぶ大きくて、断念。。。
次に向かったのは、いつも何かとお世話になっている、元大学教授のS先生宅。
こちらも山あいの素敵な古民家にお住まいで、
「うちにある蔵戸で良ければ見に来て」とお知らせをいただきました。
これが、北ノ庄の家のイメージにぴったりで、
寸法も少しカットすれば何とか合いそうだったので、
いただくことに決まりました!
後日、S先生が所用のついでに軽トラで亀岡まで届けてくださり、
早速現場に仮置きしてみました。
とても良い感じです!!
ありがとうございました。