里山の風景

山村の空き家を購入して住むということは、同時にその集落の一員になるということです。

そういう意識はあまり持たずに来たので、最初にご挨拶に伺った区長さんから説明を聞いて、「なるほど、そういうことなんだ」と思いました。

 

町がいくつかの区に分かれていて、区は組と呼ばれる10軒くらいの最小単位で構成されています。しくみは都市部でいう町内会と同じですが、なぜか印象が異なるのです。

 

それは、組や区ごとに行われる共同作業が年間5回くらいあったり、組の誰かが亡くなるとお葬式の手伝いをしたり、神社やお寺さんとのお付き合いなんかがあるために、住民同士の距離が近いことが原因なのかと思います。

 

区有林という区の住民共有の山があって、共同作業の中ではその下草刈りが最も厳しい作業です。

この作業を経験してみて、美しい里山の風景というのは、この活動によって維持されているのだなと、身をもって理解しました。

 

自分たちでこの風景を作り、守っていることを実感すると、四季折々の里山の風景が今までにも増して美しく、嬉しく感じるようになるのです。